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玉川上水のぷりん屋案内(旧マドレーヌの日誌)

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専業主婦探偵~私はシャドウについて語らせて欲しい

日誌番外編です。今クールは「専業主婦探偵~私はシャドウ」しか民放ドラマは見なかった我が家です。最終回の感動のままに、ちょっと語らせてください。一部ネタバレです。
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私はこのドラマは最後必ずフミ君とよりを戻すだろうと思っていました。
なぜかと言うと、見てない人も内容がなんとなくわかるくらいヒットしたらしいNHK「セカンドバージン」の夫を奪われちゃう主婦役が深キョンだったそうだからです。2回も奪われるわけないと。大石静脚本に対するアンチテーゼのような本になると思いました。

自分本位な人生を「前向き!」と喜ぶような世の中の風潮に食傷気味だったこともあり、辛い目に遭いながら誰も悪者にせず、周囲を幸せにする芹菜ちゃんを見ていてほっとしました。大げさに言うと哲学的。寛容で強く優しい菩薩のような芹菜ちゃんにすっかりハマり、感動すら覚えました。
芹菜ちゃんの亡きお母さんはきっと、愛情の深い、よいお母さんだったんだろうなと思いました。

”愛と情熱とを秩序ある見方によって区別することから始まる”のが結婚生活で、本当の愛というのは物語にならないくらい平凡なわけです。親の愛と同じことであたり前すぎて感謝することをわすれるようなものだから。

「安定は情熱を殺し、不安は情熱をたかめる」とはフランスの作家プルーストの定義です(遠藤周作さんの受け売りですけれど)。新山社長が言っていた「不倫は始まりが一番楽しいんだ。」というのと同じです。反対に夫婦は山田さんがフミ君に淹れたコーヒーのときのセリフ「…僕の好きな味だ。」に全てが凝縮されます。愛情とか思いやりとか、自分よりもほんの少し相手を大切にする気持ちですね。相手の幸せを願う気持ち。時と心をかけてはぐくむ深い絆のようなもの。歴史です。

中園ミホさんは脚本家として世の中の流れと違うものをドラマにしたほうが視点がフレッシュで楽しいと思って書かれたんだと思うんですけど、つくづく奥深くて巧い、難しいが人生に役立つ本のような脚本だったと思います(原作はまったく違うんだそう)

演出も見事で、重い内容を楽しく見せてくれて、巧いと唸りました。深キョンも可愛かった。俳優さん全員巧かった。

そんなわけで、今年の佐藤家民放ドラマアワードの最優秀作品賞を勝手に捧げます。全開ガールは準優勝です。

あ~書いてスッキリした。
ご清聴ありがとうございます。

by made-sato | 2011-12-17 21:08 | 教室で作ったお菓子
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